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損害保険の歴史
損害保険にも古く長い歴史が存在することをご存知でしたか?
生命保険に対して、損害保険の誕生は中世イタリアの4つの海洋共和国に起源を持つ冒険貸借(海上保険の祖型)であるいわれています。
この冒険貸借は1230年にローマ法王クレコリウス九世の利息禁止令によって消滅しましたが、冒険貸借が姿を変えて生まれたのが海上保険の前身となります。
貿易業者は金融業者に利息の代わりに手数料(保険料)を支払い、海難時には損失の補償か受けられる「海上保険」へと発展していったわけですね。一四世紀にはイタリア商人の間において今日の形に近い海上保険か誕生し、地中海貿易の繁栄を支えました。貿易の発展に伴って海上保険が盛んとなり、その後海洋王国イギリスの首都ロンドンがその中心地となりました。そして1666年にロンドンの大火災によってこの海上保険を真似て火災保険のニーズが発生しました。
日本の損害保険会社の社名によく見られる○○海上火災保険というのはこういった歴史を反映しているともいえますね。
今日の生命保険の母国はイギリスでみつけることができます。1661年にロンドン市民の年齢別の死亡率を調査した死亡表が公表され1706年には、世界初の長期間存続した生命保険会社が生まれました。また、その後数理的基礎に基つき平準保険料を採用した近代的な生命保険会社の誕生は1762年といわれています。
ちなみに日本においての近代保険制度はヨーロッパの保険制度を導入して形成されたので比較的歴史は浅いようです。